i-Bondは、マリオンが提供している不動産クラウドファンディングサービスになります。
「お金 第3の置き場」をキャッチコピーとして、2019年5月にリリースされています。
i-Bondの詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
運用会社 | 株式会社マリオン |
サービス開始日 | 2019年5月 |
平均運用利回り | 年1.5% |
最低投資額 | 1万円~ |
取引手数料 | 無料 |
成立ローン総額 | -億円 |
i-Bondの特徴・メリット
買取請求がいつでも可能
i-Bondは他の不動産クラウドファンディングサービスとは違って運用期間が定められておらず、いつでも買取請求できることが特徴です。
一般的な不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングでは、運用が終わるまで解約不可で現金化できないことがデメリットでした。
一方i-Bondは24時間365日、いつでも買取請求(解約)が可能ですので、流動性が高い(売りたいときに売れる)ことがメリットになります。
買い取り請求すれば、5営業日以内に口座に振り込まれます。
利回りと劣後は低めですがいつでもやめられるのがメリットですね。ただし、大量の買取が発生した場合は留保する場合ありとのこと。
— 中年リール (@mez2fln) 2019年5月8日
物件情報が公開されている
i-Bondは不動産クラウドファンディングですので、ソーシャルレンディングよりも透明性の高いサービスであることが特徴です。
物件名 | 賃貸可能 戸数 | 竣工年月 | 不動産 取得額 | 最寄駅 |
---|---|---|---|---|
AIFLAT dokanyama | 14戸 | 2019年2月 | 570,000,000円 | 「西日暮里」駅 徒歩2分 |
物件名はもちろん外観や内観、間取りなども公開されています。
上記は過去の募集案件になりますが、駅近の新築マンションであることが判ります。
公開された情報をもとにリスクの判断が可能ですので、出資しやすい環境であることがメリットの一つとなります。
少額で投資可能
i-Bondでは1万円から投資可能となっています。
同じマリオンが提供している「サラリーマンボンド」では10万円からとなっているので、10分の1で投資できるようになっています。
特に初心者の方はサービスに慣れるという意味でも、まとまった資金を投資せずに少ない資金ではじめることをおすすめします。
上場企業の不動産会社が運営している
i-Bondの運営会社は、東証JASDAQに上場している株式会社マリオンです。
商号 | 株式会社マリオン |
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設立日 | 1986年11月27日 |
登録 | 不動産特定共同事業 第1号~第4号事業者 不動産特定共同事業 第1号及び第2号において電子取引業務を行います。 |
所在地 | 東京都新宿区富久町9番11号 電話番号03(3226)7841 |
代表者 | 福田敬司 |
主な事業 | 不動産賃貸。保有する不動産の賃料を証券化して投資家に提供。サブリースや管理請負も |
資本金 | 138百万円 |
上場しているから安心というわけではありませんが、一定の信頼性があることは確かであり、未上場企業が運営するサービスよりは安全性が高いと言えます。
また上場している企業は業績を開示する必要があるので、現在の経営状況を把握することができます。
今期業績は増収増益予想であり、現時点で会社が破綻するようなことはないでしょう。
さらにマリオンは30年に渡る不動産賃貸業の実績があり、管理物件の入居率は98%を超えています。
対象となる不動産評価額は年1回更新されていて、会員限定のi-Bondチャートにてチェックすることが可能です。
3494 マリオン
不動産賃貸。保有する不動産の賃料を証券化して投資家に提供。サブリースや管理請負も。5月7日に申し込みから契約までの一貫した流れがWeb上で完結できる、お金の第3の置き場として「i-Bond(アイボンド)」のサービスをスタート。19年9月期業績では4.1%増収、3.6%経常増益を見込む。— HIRO (@shoken2010) 2019年6月3日
3494 株式会社マリオン
四半期報告書-第33期第2四半期(平成31年1月1日-平成31年3月31日)(個別)6ヶ月売上高 12億7894万、当期純利益 9945万https://t.co/mBWnv3pOfq— 有価証券報告書 (@irbank_ed) 2019年5月14日
運営会社が損失を負担
「優先/劣後方式」と呼ばれる運営会社が一定額まで補填する仕組みを採用しています。
この仕組みによって、運営会社のマリオンも投資家と一緒に出資を行うことになります。
具体的には募集額の5%の出資を運営会社が行い、残りの95%は投資家が出資します。
そのため仮に対象不動産の価格が下落しても、5%までなら元本割れせずに済みます。
ちなみにこの「優先/劣後方式」は他の不動産クラウドファンディングでも採用されています。
サービス名 | 劣後出資比率 |
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RENOSY(リノシー) | 30% |
LANDNET Funding(ランドネット) | 30% |
ジョイントアルファ | 30% |
FANTAS funding(ファンタスファンディング) | 20% |
CREAL(クリアル) | 10% |
i-Bondのデメリット
元本保証ではない
i-Bondのような不動産クラウドファンディングは元本保証のサービスではありません。
不動産価値が下落すれば、元本割れを起こして損失となる可能性があります。
ただし鑑定評価額5%以内であれば、運営会社が損失を負担してくれます。
買取請求のタイミングによっては、 投資元本以下になることを頭に入れておきましょう。
リターンが低い
i-Bondで扱っている案件の利回りは、他社と比較して低くなっています。
ファンド名 | 利回り | 最低投資額 | 運用期間 | 募集額 |
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i-bond | 年1.5% | 1万円 | 無期限 | 5.41憶円 |
ソーシャルレンディングの平均利回りは年6~7%前後となっており、かなり利回りの差があります。
いつでも現金化できることが利点ですので、それと引き換えに利回りが抑えられています。
上記のことから全く使い道のないお金を預けるよりも、もしかしたら使う可能性のあるお金をあわせて出資する方が良いかもしれません。
ただし銀行預金と違って元本保証ではないことに注意しましょう。
もし高い利回りで運用したい場合は、下記のサービスで出資を行うことも検討してみましょう。
サービス名 | 平均利回り |
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クラウドクレジット | 10%以上 |
LENDEX(レンデックス) | 10%前後 |
FANTAS funding(ファンタスファンディング) | 8%前後 |
クラウドバンク | 7%前後 |
i-Bondの評価まとめ
i-Bondですが、24時間いつでも買い取り請求できることが評価されています。
ソーシャルレンディングとは異なり解約したいときに行えるので、急に資金が必要になった時でも安心です。
期待リターンが低い分リスクも抑えられているので、通常のソーシャルレンディングよりも元本割れの可能性は低いと言えます。
まだサービスが始まったばかりですが第一号の案件はすでに完売しており、今後の動きが要注目のサービスでしょう。
